こんにちは(^^♪えたビットです。
今回は、仮想通貨の事を語る上で、ブロックチェーンと並んでよく出てきがちな「ハードフォーク」というものについて、分かりやすくご説明させていただくことに挑戦したいと思います。この記事をご覧いただくことによって「ハードフォーク」なるものの理解がより深まるかと思いますので、ぜひ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
ハードフォークとは??あなたにコッソリ分かりやすくご説明
ハードフォークとは、簡単に言えば従来の仮想通貨の中にあるルールを取っ払って、その元となる仮想通貨から全く新しいルール仕様の仮想通貨を作ることのことを言います。
仮想通貨は以前お伝えさせていただいた通り、多くの場合ブロックチェーンで管理されております。そして、「フォーク」という言葉を聞くと、食器のフォークを思い浮かべる方も多いかと思いますが、フォークは途中からいくつもの細い部分に分かれていますよね。
ですので、「フォーク」とは「分岐」や「分かれる」といった意味合いがあり、ことこの仮想通貨の「フォーク」においても、そういった意味合いで使われております。
要は今あるブロックチェーンから、全く新しい分岐点を作り、そこから新旧お互いの道を別々に歩むものが「ハードフォーク」と呼ばれるものになります。ちなみに一時的なフォーク(分岐)はするものの、互換性はそのままにしており、やがてまた元のブロックに戻るものを「ソフトフォーク」と呼ばれております。
う~ん・・・ちょっと分かりづらいですかね。。。
ならば、ちょっと例を挙げて説明してみましょう。
ハードフォークを例にとって説明してみる
何を例に挙げるといいかな・・・そうそう、今回は車を例に挙げて説明してみましょう。
車に興味のない方は少し分かりづらいかと思いますが、良ければお付き合いください。
今から少し前の話になりますが、トヨタで「セリカ」というスポーツタイプの車が開発されました。当初スポーツカーブームということもあり、セリカも当初かなり人気を博しました。
やがて、そのセリカから「セリカXX(ダブルエックス)」というモデルがリリースされます。リリース当初はセリカXXはセリカが基となっておりましたが、セリカXXは独自の路線を走ることになり、元のセリカとは排気量もエンジンも全く違う別物「スープラ」になっていきました。
このようにスープラはセリカから派生しましたが、今では見た目はもちろん、型式も排気量も両者全然違う車ですよね。(現在は残念ながらセリカもスープラも生産されておりません。)
そして、セリカにはまた違うタイプの車が派生します。それが同じくトヨタの車「カレン」というスポーツタイプの車。ただ、カレンはスープラのように独自路線を走ることなく、使用しているエンジン型式も元のセリカと同じものが使用されており、見た目こそ違うものの互換性がありました。ですので後ろ側はカレン。前はセリカといったような面白いカスタマイズも可能でした。(日産車でいうところの180SXとシルビアのような関係です)
ですので、
- セリカ→スープラ(セリカXX)誕生:ハードフォーク
- セリカ→カレン誕生:ソフトフォーク
といった感じでしょうか。
そういうことであれば、私たちヒト科の生き物も遥か昔、海の微生物からハードフォークを繰り返し、今に至っているということですね(^^♪
ハードフォークは後述しますが本来、エボリューション(進化)的要素も含まれるので、進化系統図のようなものといってもいいでしょう。
仮想通貨でいえば、
- ビットコイン→ビットコインキャッシュ
- イーサリアム→イーサリアムクラシック
の関係がハードフォークということになります。どちらも、ビットコイン、イーサリアムが基ですが現在はビットコインキャッシュもイーサリアムクラシックも独自の路線を走っております。
では、どのような時このハードフォークが起きるのでしょうか。
仮想通貨がハードフォークを起こすタイミング
このように仮想通貨がハードフォークを起こす時は、元となる仮想通貨に何かしらの解決すべき問題が生じた時になります。例えば、ビットコインでいえば、利用者が世界的に増えるにしたがって、トランザクションの処理速度が著しく低下する問題が当初かなり深刻化していました。
そういった問題を避けるために、ビットコインからビットコインキャッシュをハードフォークさせ、問題の改善にあたった経緯があります。
先にハードフォークが進化系要素を含むと先ほど申し上げたのは、こういった問題解決要素が背景にあるためです。
では、よりよくなるならどんどんハードフォークしたらいいんじゃないの??
って思われる方も多いかと思いますが、やはりこのハードフォークにもデメリットがあります。
ハードフォーク、そのデメリット
ハードフォークは全く新しいものを生み出すものとは言え、やはりその元となる仮想通貨はあるのが実情です。それを基にポンポン新しい仮想通貨が生み出されてしまったら、作られやすい。言い換えれば簡単に偽造できるものなのかと、投資家にマイナスイメージを持たれてしまうケースがあります。
また、前述の通り、何か問題が生じた時にハードフォークされるということから、あまり頻繁にハードフォークが生じると、問題だらけの仮想通貨なのかと、その仮想通貨やハードフォークされた仮想通貨の信用性にかなり悪影響を及ぼしてしまいます。
また、新しい分岐を行うというのは物理的なところでなく、システム上で行われます。ですので、その間その通貨の各種手続きが滞ってしまったり、もっと悪い可能性であれば、手続したはずの仮想通貨が無くなってしまうというリスクもあります。
また、ハードフォークの間、トラブルを防ぐため、取引所では各種取引を停止するためにその間は何もできないというマイナス要素も含まれます。
このようにやはり、ハードフォークに関しても一長一短ありということが分かりますね。
では、今回のハードフォークのコンテンツをまとめてみましょう
ハードフォーク まとめ
ハードフォークとは??を簡単にまとめると
- ハードフォークは元となる仮想通貨から分岐させ、新しい仮想通貨を生み出すもの
- ハードフォークは本来進化要素も含まれるので、歴史上の進化系統図的イメージとなる
- ハードフォークは元の仮想通貨が何かしら改善しなければならない事象が生じた時行われる
- ハードフォークは進化要素を含むものであるが、もちろんそれに対するデメリットも存在する
といったところでしょうか。
最後に
いかがだったでしょう。今回は仮想通貨によく出てくるワード。「ハードフォーク」について分かりやすくご説明させていただくことに挑戦してみました。このブログであなたのハードフォークの理解がより深まれば幸いです。それにしてもデメリットありきとはいえ、ハードフォークにより、今後どのような仮想通貨が派生していくのか。この辺りも楽しみなところといえますよね。では、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます(^^♪