こんにちは。えたビットです。
仮想通貨を運用・利用していれば、一度は取引所からの悪魔のお知らせ。「送金手数料高騰につき、手数料上げちゃいま~~す( ̄▽ ̄)」というメールを受け取ったことがある方は多いのではないでしょうか。
特に2017年末から2018年初めにかけて、このような通知が特に多かったような気がします。
銀行など手数料が固定で慣れている私たちとしては、正直、はい。分かりました。と素直に受け入れがたいところですよね。では、なぜ仮想通貨の世界では送金手数料を変動させるシステムを採用しているのか。この辺りを今回の記事では、分かりやすくご説明させていただくことに挑戦してみたいと思います。
この記事をご覧になることによって、なぜ取引所が送金手数料を上げるのか。そういったことがよりわかるかと思いますので、今回も是非最後までお付き合いいただけましたらと思います。
無情なる送金手数料の引き上げ なんでこんな事が起こるのか
このような見出しを付けると、なんか取引所が手数料の便乗値上げをして利幅を多くせしめようとしているように聞こえるかもしれませんが、決してそうではなく、あくまで固定制ではなく変動制というシステムということを最初にお伝えしておきたいと思います。
ですので、手数料が増えてしまうのはあくまでも一時的なことが多いんですね。
では、どのような時にこういった手数料の増額が行われるのか。こういった現象はトランザクション(取引量データ)が多くなるときに発生したりします。例えば、2017年末に仮想通貨が一気に注目され、2017年12月から2018年1月にかけて、仮想通貨の運用を始めた方が一気に増大しました。
ということは、もちろん発生するトランザクションも必然的に多くなります。
では、なぜトランザクションが増えると、取引所手数料が増額されるのか。そして、なんでそれを私たち利用者が負担する必要があるのか。その理由について触れていきましょう。
肝はトランザクションの処理を行っている場所
ビットコインはじめ、仮想通貨は銀行のように誰かが管理しているものではないということはこれまでにお伝えさせていただきました。
ということは、普段私たちが行っている送金や出金、入金などの様々な取引の承認処理はどこで行っているのか。それは取引所ではなく、マイニングしているマイナーさんが行っているのですね。
ぬぅ・・・では諸悪の根源はマイナーか( ゚Д゚)
ってなりそうですが、そうではありません。
これには、仮想通貨の根本と「商売」が密接に絡み合っているのですね。
そもそも仮想通貨とは
仮想通貨はこれまで何度も申し上げている通り、日本では貨幣と認められているものであり、仮想通貨を取り入れている企業であれば、日本円の代わりに商品と交換することもできます。
では、日本円と仮想通貨の大きな違いとは何か。
それは、実体があるかないか。
というところになります。日本円は「硬貨」や「紙幣」といったいわゆる実体が存在しますよね。しかしながら仮想通貨には実体がない。多分ビットコインやイーサリアムを物体として、目視でその姿を実際にみたことがある方はいらっしゃらないかと思います。
言い換えれば、仮想通貨はネットワーク環境で取引される「データ」ということになります。
ということは、データであればもちろんそのサイズ(トランザクション)が増えれば、それを処理するのにそれだけ多くの「電力」が必要となるわけです。
マイナーさんも商売
仮想通貨をマイニングするにはかなりの電力を消費します。そして、それに加えトランザクションを承認処理するのももちろんその量と共に必要とする電力が増えるというわけです。
そして、マイナーさんはもちろん、非営利団体でもなく、ボランティアで仮想通貨をマイニングしたり、トランザクションの承認作業を行ってくれているわけではありません。彼らもこれを生業としてご飯を食べていく必要があり、そのためにはしっかりと利益を出していく必要があります。
そして、それに加えてマイニングには決められたブロックサイズ(許容量)というものがあります。そこにとめどなくデータが押し寄せるとトランザクション処理待ちということが発生します。
すなわち、承認処理を待つトランザクションがどんどん列を作っている状態になります。
よく人気アーティストや人気料理店の前で順番待ちをする人で行列を作っている光景を目にすることがありますよね。
でも、その会場やお店、そしてそれを処理する人は限りがあり、その処理が追い付かなければどんどん行列が長くなってきます。それと同じことが起きるということなんですね。
その回避策として、人気料理店でいうところの「支店」を作るという策があるのですが、それを説明するとまた長くなるので、それは次の記事でまたご紹介しようと思います。
でもこれであれば、時間がかかるけれども、手数料を引き上げる理由にはなりませんよね。アナウンスも「現在処理に時間がかかっています」で済む話ですので。では、なぜその処理待ちと手数料の増額が関係あるのか。
それはある鉄の掟が存在するのです。その掟とは
手数料が高い順に処理が行われていく
という、抗えない掟が存在するわけです。ですので設定している手数料が低すぎると、いつまで待っても処理が行われないんですね。
そういったことから、トランザクションが増大する時期には手数料が上がってしまうという現象が起きるわけです。
最後に
いかがだったでしょう。今回は、仮想通貨の繁忙期になぜそれに比例する形で、送金手数料が増額されるのか。その点について分かりやすくご説明させていただくことに挑戦させていただきました。もちろん、マイナーさんたちもこれに便乗して、暴利をむさぼっているのではなく、かかる経費に合わせてというところになります。繁忙期が過ぎれば元の手数料に戻るのもそのためなんですね。まぁ、私利のみを考えるようになれば、それは破滅への道につながるのは、リアルな社会でもネットの社会でも変わらないというところでしょうか。
こういったところも、これから仮想通貨が進化していく過程でどのように変化していくのか、非常に楽しみなところであります。では、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます(^^♪
今回の記事に関連する記事をご紹介しておきますので、よければこちらの記事も合わせてご覧いただければと思います。
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